言葉あつめ

自作の詩を書いてます(*´ー`*)

白い塔の姫

白い塔が



ひとつ建っている



見渡すかぎりの大平原



緑色の波が




うねるようだ。




わたしは




白い塔のなかを



慣れた足どりで進む




なんども



なんども




ここには来ていたようだ。




螺旋階段を



ゆっくりあがると




小さい小窓がある




わたしは、そこから

外を見渡す




胸に



ざわざわとした



不安がよぎる。




足どりを速めて




螺旋階段の一番うえにある




部屋のドアを引いた。




ガチャガチャと




鎖のような音。




中から

ドアを開けられないようにされていた。





きまって、そこで

目が覚める。




いつものように



その夢を見たときだけは



涙が頬をつたっている。





幼い頃から




周期的にみる



同じ夢

同じ展開




同じ物悲しさ。




小窓から



外を覗いたときの




誰かを待っているような

あの感覚。




わたしは誰かを待っていた?




その誰かに



未だ会えないまま。





妹が、言った。



『私ね、白い塔の夢をみるの』




愕然とした。



二人で


白い塔の絵を描いたら




特徴的なかたちが似ている。





妹は夢のなかで




螺旋階段の一番うえにある




部屋のドアには




鍵はかかってなかった、と。






ああ、




わたしが待っていたのは




前世の妹か。


前世のわたしが、妹の前世の人物に


恋をしていたのかもしれない。




二人は結ばれなかったから、




今世で姉妹として出逢ったのか。






わたしが妹を




命にかえても



守りたいとおもう




理由がわかった気がする。